遥かなる河
羽のない蝶の群れ 葉の朽ちた深い森 風の音が 花を憂う道
断つ糸をまた結び 人の手はなにを織る 古衣の繕いさえせず
心と心が 呼びあうまま 儚き命に 応える幻よ
愛すれば 愛ゆえに 狂おしい思いが 河になる
古を巡り来る 砂の舟 どこまで行くのか
名も捨てて荷を解けば 雲の尾根 招く空 その先で 逢える人は 誰
灯した明かりに 彷徨う影 怖れを許せば 交わる言霊よ
愛すれば 愛ゆえに 果てのない思いが 河になる
抱きしめるものがある腕にだけ 光は 満ちるか
愛すれば 愛ゆえに 狂おしい思いが 河になる
古を巡り来る 砂の舟 どこまで流れるか
愛すれば 愛ゆえに 果てのない思いが 河になる
抱きしめるものがある腕にだけ 光は 満ちるか
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